有責配偶者からの離婚

離婚

不倫がバレ、妻から「死にたい」と責められる…「離婚して解放されたい」男性の切実な願い

不倫発覚後は妻に謝罪を繰り返していましたが、妻は「死にたい」と執拗に訴えるようになりました。不貞行為を行った男性は、離婚成立のためにどのように行動すべきでしょうか。

有責配偶者からの離婚請求が認められる条件とは

離婚の原因がある配偶者からの離婚請求が認められるかという問題です。       

裁判で男性からの離婚請求が認められるためには、まず、長期の別居期間が必要です。 もしこの夫婦に子どもがいれば、その子が成人近くの年齢になっていることも必要です。また、妻や子が特に経済的に過酷な状態にならないように、生活費、養育費などを手配する必要があります。                               これらは裁判所に離婚を認めてもらうための条件であり、もし、妻が離婚、離婚条件に合意したら、長期の別居を経ることなく離婚が可能です。この状況で男性が早期の離婚を希望しているなら、妻の提示する条件を丸呑みして離婚の合意を取り付ければ離婚をすることが出来ます。                                                  

有責配偶者の夫に時々見られるのですが、妻への生活費をストップしたり、同居していた賃貸マンションを解約してしまったりして、妻を兵糧攻めにして、離婚を迫ることがあります。これは絶対にやってはいけません。
これをすると、妻から離婚の同意を取り付けることが難しくなるだけでなく、後に裁判になったときに、自分で離婚の原因を作っときながら妻にさらなる不誠実な態度をしたという心証を裁判官に抱かせ、ますます、離婚が遠のきます。

本件の男性が離婚に向けてすべきことをまとめると、次の3点です。

(1)別居を開始する
(2)別居中の妻や子の生活が不安定にならないよう生活費などきちんと払う
(3)妻が離婚に応じてくれるような離婚条件を考えて提案し、合意での離婚を試みる



夫からみたら負担が大きすぎると思うかもしれませんが、これは不貞した自分が悪いので身から出た錆です。不貞をしたいのであれば、こういった状況を十分覚悟した上で不貞をする必要があると思います。

 

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